転職を繰り返して無職になったアラフォー女の再起ブログ

超ブラックの編プロ→プチブラックの零細出版社→まったり小規模出版社→PVがすべてのITベンチャー→大手出版社の業務委託(作業要員)を経験したのち、出産を機に退職して専業主婦という名の無職に。現在はバイトとフリーランスで生活しています。

これまでのこと。

22歳からずっと紙の編集者をしていた。

仕事はとても楽しくて、天職だと日々感じていた。

ブラック企業に入ったり出たりして、それでもいつか自分好みの媒体で編集者として働くことを夢見ていた。

転職活動を繰り返しているうちに、時代はものすごい勢いで変わっていった。

インターネットが、スマホがやってきた。

 

「最新カタログ」ーー

こんなタイトルの特集を組むでしょ?

自分で名付けておきながらなんだけど、(いやいや最新じゃないでしょ、明らかネットより遅いでしょ)とか思うのよ。

 

取材先からもね、問い合わせ先にURL入れてくれって頼まれるわけ。

でもwww.とかって文字追いながら、(いやこれ誰も見て直打ちしないでしょ)と思うわけ。

 

しまいには「いまどき雑誌に載ったってなんのメリットもないんで」と取材交渉の段階で華麗に断られる。(ですよねぇ)

 

そんなことを繰り返しているうちに、ネットいいなぁとか思うようになるでしょ?

でも心では魅力を感じてないわけよ。

なんでかって、WEBサイトってどんなに凝ったつくりでも、なぜか記憶に残らないのよ。(あくまで個人の見解です)

こんなサイトつくってみたいなぁとか思わないわけ。

 

紙の編集を10年やってね、そろそろ独立してーなーって思ってね、フリーの仕事も探したよ。

探して面接受けたらさ、「いまWEBの編集者探してるんです」だって。(おいおい、履歴書ちゃんと見とけよ)

 

ライティングが好きでね、ライター寄りの編集者だったらまだよかったのかも。

でもあいにくライティングに興味が薄く。

なるべく避けて避けて通ってきたわけ。

 

そうはいっても時代の流れには抗えないから、とりあえずWEBメディアに行ってみたよね。

そしたらびっくり。CTRとかPVが評価軸なんですね。

雑誌は買ってもらってる前提で書いてるから、引きのないタイトルを堂々とつけてたわ。

しばらくそのベンチャー企業で働いてみたけど、こりゃできねえわ! って諦めた。

だってカルチャーというか常識が違いすぎて染まれなかったし、自分にはPVを上げる能力がないって思い知ったから。

というか、やっぱネットの仕事つまんねって思った。

そこは特にコタツ記事だったしね。

 

うすうす感じてはいたけど、紙からWEBって、わたしのしたいことじゃないのよね。

でもこの先ずっと需要のない紙のお仕事を続けるのも苦痛。

 

気づけば30代半ば。

やっぱ出版のカルチャーがいいよなぁという気持ちと、でも紙には戻れないという気持ちで大手出版社のWEBメディアに潜り込む。

 

ブラック企業を渡り歩いてきたこんなわたしに務まるのかしらとワクテカしてたけど、え、うっそお、余裕で務まる。

 

なぜなら本誌転載。

どこを編集するんですかー。

 

この虚しい気持ち、誰かわかりますかね。夢を追っている間に時代が変わって、夢が夢でなくなって。ボロボロになるまで頑張った自分には何も残ってなくて。いまやアラフォーの立派なBBA。

 

さあわたしはこれからどこへ向かっていくのでしょう。